歴史上の人物歴伝

アルペンローゼは、第二次大戦のヨーロッパが舞台のお話です。その中で出てきた歴史上の人物にスポットをあてて見ました。
巻数順で出てきた人や、所属する団体に関わりのある人が中心です。今回は、スイスの英雄「ギザン将軍」です。やっと先日、国会図書館まで行って調べてきました。ド･ゴールはいずれちゃんとやりますのでお待ちください。

アンリ＝ギザン将軍
スイスの軍人。ドイツ軍との戦いでは、アルプスを砦に守備する「レドウィットプラン」を敢行し、スイスを無事守り切る。
参考資料「将軍アンリ・ギザン」

「将軍アンリ・ギザン　意思決定を貫く戦略」

＜内容＞
第二次大戦前夜のスイス、未曾有の危機に際して一人の将軍が選出された。将軍の名はアンリ＝ギザン。
彼は、迫り来るナチスドイツからスイスを守った英雄である。彼の生い立ちと対ドイツにおけるスイスの戦争を書いた本。

＜感想＞
日本ではあまり知られていないスイスにおける第二次大戦を詳細に書かれている貴重な資料です。

本自体、20年以上前のものであるため、現在では入手困難なものです。私は運良く見つけて購入できました。
国会図書館にも置いてありますので、興味のある方はそちらへどうぞ。

年月日	年齢	ギザン将軍年表
1874.10.21	０	誕生。父・チャールス＝エルンスト、母・ルイス＝イェーネ。父親は医者。
1875	１	母・ルイス＝イェーネ死去。叔母の一人に育てられる。
1878	４	父再婚。
1884～1892	10～18	ギムナジウム予備校に入学、その後ローザンヌのギムナジウムに入学。
1893～1896	19～22	名門ローザンヌ大学に入学。学部を転々とするが満足いかず、フランスのリヨン、ドイツのビュルテンベルグの農業専門学校に移る。
1894	20	兵役勤務。砲兵隊に配属、2ヶ月で訓練終了。同年春、抜されて砲兵科の将校教育学校に入学。
1896～1904	22～30	農場「ベル・ビュー」での農場主時代。
1897.秋	23	マリー＝ドエルカーと結婚。その後、二人の子供に恵まれる。
1904	30	妻の父親が死去。プーリー市の義父の屋敷に移り住む。死ぬまでここに住むことになる。このころから、軍の仕事に生きがいを見出す。
1904～1908	30～34	大尉、砲兵中隊長を務める。
1908	34	臨時に参謀勤務に転出。
1910	36	少佐に昇進。中立監視の任務（～11）につく。
1911～14	37～40	陸軍中央学校の戦術教官を務める。その間、数々の学校や部隊の講習で臨時教官を務める。
1914.夏	39	ジュラ歩兵第24大隊長としてジュラ山脈の国境守備に就く
1916	42	中佐に昇進。陸軍総司令部・作戦部に配属。この時、そう参謀長軍団長大佐セオフィル＝フォン＝スプレッヘルの元で鍛えられ、薫陶を受ける。
1916～17	42～43	フランス・ベルダン戦線、ロートリンゲン及びボーゲッセンの戦場の実地に行き、強い印象と教訓を得る。
1918	44	ジュラ歩兵第9連隊の指揮を引き継ぐ。
1919.５～7	44	ジュラ歩兵第9連隊を率いて、治安維持のためチューリヒに派遣される。
1922	48	大佐に昇進。第5歩兵旅団長に就任。
1926	52	師団長大佐に昇進、第二師団長になる。
1931	57	第一師団長に転任。
1932	58	軍団長大佐に昇進。
1934	60	イタリア訪問、ムッソリーニと会見。
1937	63	ノルマンディーでフランス軍予備役兵訓練演習に視察。
1939.8	64	将軍に選出される
1939.9	64	ドイツ軍に備えて、「北方防御」の陣形を敷く。
1940.5.10	65	兵力総動員する。
1940.7.25	65	陸軍大隊長以上の全指揮官に「リュトリの誓い」を発表する。
1945.5.7	69	ヨーロッパ戦線終結。
1947	72	現役勤務終了、プーリー市に帰還。
1954	80	80歳の誕生日を迎える
1960.4.7	85	死去。プーリー市のドルフフリードホフ墓地に埋葬された。

枢軸国指導者
　アドルフ＝ヒトラー